2020年9月1日火曜日

 ようこそ文藝yaminaveへ!

 ここは、小説家を目指してはや幾年の文弱の徒、きうりのホームページ(的ブログ)です。
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群雛文庫『超能力カメラマン内木』1巻の表紙です
(画・バカエルさん

2017年1月5日木曜日

◆イエ制度にびっくり

 まだはっきり決まったわけではありませんが、今の恋人と一緒に住むか、結婚するか、そういう風になりそうな流れです。

 さてそれで、今後のことを話し合っているうちに気付いたのですが、多くの人は、今も「イエ」というものについてすごくこだわりがあるんですね。

 恋人がそうだったのです。一人娘なので、いずれ自分が家や土地を継ぐかも知れない……ということについて、すごく真面目に考えているようです。

 一方で、僕は自分の実家の土地や建物については、ほとんど気にしていません。

 長男ではありますが、実家の土地や建物は「いずれ自分が継ぐ」とは考えていなくて、むしろ「両親がどっちも死んだらどう処分しようかしら」という程度にしか考えていません。

 わりと、一人暮らしでいろいろな土地を転々としてきたところがあるからでしょうか。これで僕は、自他ともに認める、名実ともに「根無し草」だと言えそうです。

 たぶん、僕のこの気質は、両親の気質を継いだのでしょう。

 しかし、実家の両親から聞いたことがある話をよくよく思い出してみると、きうり一族のそうした根無し草的な気質もまた、「イエ」制度の束縛の裏返しであることが分かります。

 父親の実家は山形県ではなく、別の県にあります。

 で、その実家は、現在は父の兄が継いでいるそうです。長男なので。

 ただその実家もまた、イエとか長男とか、そういうのにすご~くこだわるそうです。僕の伯父さんにあたるその人は、いかにも「俺は長男だぞ」みたいな態度が体に染み付いているようなキャラクターらしい。

 だからこそ、僕の父親はそんな実家からさっさと出てしまったんですね。んで、平気で山形県くんだりまで来てしまったのでしょう。

 さて僕の母はというと、さる地方の素封家の三女です。その家自体は今はもう没落したのですが、それでも、僕の叔父さんにあたる人が継いでいます。

 そして僕の母は、末っ子なので可愛がられていたようです。好きなことを好きなようにやりながら育ってきたらしい。趣味人で、自分のやりたいことができればそれでいい、という性格です。だからやっぱり、イエなんてものにはあまりこだわらない。

 実家に愛着はあるようなのですが、さる親戚のせいで遺産問題でもめ、その実家とは疎遠になりました。母方の親戚は、わりともうバラバラです。

 ですから、「イエ」の束縛からは、比較的自由なポジションにいるんですね。僕の両親は。

 僕も、その気質を知らずに受け継いでいるのかも知れません。

 そんな立場から、こうやって自分の周囲を眺め回してみると、意外と多くの人が「イエ」を気にしてるんだなあ、と改めて驚いてしまうわけです。

 僕がネット上でわりと頻繁にやり取りさせてもらっている人たちも、どっちかというと気ままな独り暮らしを楽しんだり、気持ちの自由さを大事にしたりするようなタイプが多いと思います。

 だから、イエのことなんて、現代の若い人はそんなに気にしていないんだと思っていました。

 でも自分の恋人とか、両親の実家とか、みんなどこかしらで「イエ」制度と深く結びついているのです。意外と気にしてるものなんだな……というのが正直な感想です。

 僕自身の心情を言えば、土地だの家だの、たとえ相手が両親だとしても「いずれは自分がもらえるんだ」とは考えません。遺産なんて、面倒臭いことばかりだという先入観があります。

 先述した、遺産相続問題で親戚がもめたのが、僕の先入観の原因です。「他人のものをアテにするもんじゃない」という強い思いがあります(とはいえ自分に自覚がないだけなのかも知れませんし、将来その考えが変わらないという保証もありませんが)。余計な心配のもと、問題のもと、トラブルのもとです。

 でも同時に、自分のその考えを、他人に押し付けようとも思いません。

 ですから、イエ制度の根深さに驚きつつも、自分自身はわりと身軽な立場として、まあ恋人の好きなようにさせようと思います。僕はとりあえず、そっちについていきます。

2017年1月2日月曜日

◆2017年の目標

 昨日、2016年の目標の達成状況について振り返りました。

 んで、その反省を踏まえながら2017年の目標を設定してみました。

 大まかな内容は、去年と大して変わっていません。だけど、今年はこれらの目標を達成するための「方法」を練り上げています。

 さっそく、目標達成に向けてがんばります。

【目標達成に向けた一年間の心得】
・早起きの時間を活用する(ToDoリストに基づき1作業1分で済ませる)。
・雑事は夜にやる。
・「夜は疲れて何もできない」と諦めて休息・娯楽に徹する。
・毎月、目標に向けた作業の結果を検証。計画を立て直す。
・「できなかったこと」は諦める。自分を責めない。次の月に別のやり方を考える。

2017年目標】
【執筆活動】
・「超能力カメラマン内木」シリーズ(→完結を目指す)。
・『囲碁の娘』(→電子書籍化を目指す)
・「九院高校文芸部シリーズ」の新作執筆(使い道は?)
・人物小説
・料理小説
・文学賞応募用の作品
・『事故災害研究室』
・『殺人鬼幻想先生』
・『蠍の歌』
・「九院高校文芸部シリーズ」の続編(加筆)
・妖怪小説、秋田県小説

【金銭】
・借金を、年間で8万円埋める。

【読書】
・月に1015冊は「読了」する。
・月に1冊は専門書をこなしたい。
・本棚の「積ん読」本に、もっと構ってあげる。

【仕事】
・仕事を持ち帰らない(持ち帰るのは機械的にできることだけ)。
・文章を書く仕事は職場で済ませる。
・残業しない。
・無理しない。
・もっと効率化する。
・手を抜かない。
・誠実に。

【健康】
・トレーニングジムで80冊本を読む。
・更年期障害?気力・体力不足の克服もしくは治療。

2017年1月1日日曜日

◆余はいかにして2016年の目標を達成していないか

 明けましておめでとうございます。

 2016年の目標とその達成状況を振り返ってみます。

 結果は以下の通りです。3段階評価で印をつけました。あと、項目ごとの経過などもメモ。別に他人に見せるようなものでもないのですが…。

【執筆活動】
×『月刊群雛』にもっと積極的に参加。
×「超能力カメラマン内木」シリーズの完結。
×『囲碁の娘』の電子書籍化。
『イタコに首ったけ!』の修正とBCCKSでの販売。
×『事故災害研究室』の、特に歴史的な大事故のルポ作成とnoteでの販売。
官能小説の電子書籍化&各サイトでの販売。
×『殺人鬼幻想先生』の電子書籍化。
×「九院高校文芸部シリーズ」の続編の電子書籍化と新作執筆。
×『蠍の歌』の電子書籍化。
文学賞応募用の作品執筆。
× 妖怪小説、秋田県小説の執筆。
(執筆活動関係の目標については、総じて時間・やる気・体力の確保が必要。)

【金銭】
×無駄遣いをしない。
(正直、生きていると、何が無駄で何が無駄ではないかが線引きが難しい。目標があいまい過ぎた。)
×できるだけ支出項目ごとの予算を決める。
(最初やってみたけど、あまり意味がなく取りやめ。)
借金を埋める。
(借金は着実に埋まっている。少し努力もした。)

【読書】
月に1015冊は「読了」する(昨年はつまみ食いばかりしていた)。
(一年で150冊は読んだみたい。まあ平均で達成している。もっと読みたい。)
月に1冊は専門書をこなしたい。
(駄目だった。もっと環境を整えたい。ただ「専門書」の定義があいまいなのもいけない。分厚く難しい論文、というのでなければ、新書や文庫でそれなりに読んでいる。)
本棚の「積ん読」本に、もっと構ってあげる。
(駄目だった。)

【仕事】
無理しない。
もっと効率化する。
手を抜かない。
誠実に。
(もともと、どの項目もあいまいすぎて、目標としては良くないだろうと考えていた。実際そうだった。無理して体を壊したし、それ以外は達成できたのかどうかもよく分からない。)

【健康】
×ジムに昨年の倍は通う。
(時間不足・体調不良のため駄目。)
ピロリ菌問題の解決。
アミラーゼ値問題の前進。
嚥下障害?問題の解決。
(最後の3つは、通院したり生活の中で注意したりすることで達成できた。)

 さて、これを踏まえて、2017年の目標をどう設定し、いかに達成するか。

 それは、この正月休みの間に決めようと思います。

2016年12月31日土曜日

◆『イタコに首ったけ!』BCCKS版販売スタート


イタコに首ったけ!(上)』 きうり著

『イタコに首ったけ!』の電子書籍版、販売スタートです。

 Amazonではもう既にやっていますが、今回はBCCKSでの作成・発行を行いました。

 他の電子書籍ストアでも、たぶん来月中には販売が始まるでしょう。

 Amazonは一冊で販売していますが、他のストアでは上下分冊になります。

 なんで、そんな違いがあるのでしょうか。

 以下で、その理由と経過を書きます。

 まず、AmazonのKindleストアで『イタコ』の販売を始めたのが3年前のこと。

 Epubというのを作るのに、ひどく苦労しました。

 ともあれ、何も考えずに一冊まとまった形で発売しました。

 その後、BCCKSというサービスを知りました。

『月刊群雛』での活動を始め、単著の出版で、このBCCKSにはだいぶお世話になっています。

 こっちはEpubという七面倒臭いものを作る必要もなく、楽ちんなのです。

 しかも、「紙で印刷したバージョン」も購入できるのです!

 これは、Amazonではできません。

 個人的に、『イタコ』は紙で印刷して贈呈したい人がいたので、よしBCCKSを通して『イタコ』を出版し直そう、と考えました。

 ところが。

 BCCKSで電子書籍を作り、紙で印刷したバージョンを作る場合、文字数に制限があるのです。

『イタコ』はけっこうページ数があり、その制限に引っかかりました。

 じゃあ、文字数を削りまくって作り直すしかないか…と考えて、しばらくちまちまと編集作業をしていました。

 しかし、僕は誤字脱字など明らかなミス以外は、この作品を直すつもりはありませんでした。

 なので作業は遅々として進まず。

 それが最近になって「そうか、一冊丸ごとでページ数の制限に引っかかるなら、上下巻で分ければいいんだ!」と思いつきました。

 で、分けたけど、それでも制限に引っかかりまして(笑)

 さすがにもう面倒臭くなって、上下分冊のまま、発行作業を進めました。

 で、その作業は完了。

 さて、今回の作業でいくつか修正したので、これもAmazon版にきちんと反映させなければ…と考えました。

 しかし上記の通り、修正するにもEpubというやつをなんちゃらかんちゃらしなくりゃいけません。

 もう、Epubなんて、やり方覚えていません。無理です。

 ですので、もうほったらかしです。

 Amazonの方を引き上げて、BCCKSを通して改めてAmazonで販売しなおしても良かったんですけどね(BCCKSは、サイト内で作った本を、他の複数の電子書籍ストアに配本することができます)。

 でもAmazonの方には、既にレビューを頂いていますし、削除するのも忍びなく。

 というわけで、『イタコに首ったけ!』は、基本的には上下巻分冊で販売していますが、Kindleストアだけは一冊にまとまった形態…という、いくぶん意味不明のスタイルになりました。

 まあ、Kindke版を「ハードカバー」、BCCKSその他を「文庫版」とでも考えればいい、のでしょうか?

 ただ、ストアごとの売価にあまり大きな差が出ないように、Amazonの方は今回、金額だけ修正しました。




イタコに首ったけ!(下)』 きうり著

2016年12月26日月曜日

◆変態の孤独とは

 昨日、槇原敬之のことを書きましたが、それと少し通じることを書きます。

 たとえば、誰かが逮捕されたとします。

 その逮捕の理由が、児童ポルノとか、少女買春とか、強制わいせつなどだったとします。

 まあ、有り体にいえば、性犯罪ですね。

 もしこれで捕まったのが有名人だったりしたら、特に日本の場合(?)、社会復帰はまず難しいでしょう(例外はあるけど稀有な例です)。

 そして世間は、当人に対して、主として失望を味わい、嘲笑を向けることと思います。

 ただ、僕は最近考えることがあります。

 人間誰しも、趣味とか性癖とかは、ありますよね。

 で、中にはそれが突出している人もいるはず。

 また有り体に言っちゃいますが、変態的だったり、異常性愛者なんていうレッテルがぴったりだったり。そういう人もいるはずです。

 決して表に出せない趣味や性癖を持っている人は、いるはずなんです。

 それを、恋人などに対してはきちんと打ち明けられる…というなら、まだよろしい。

 子供が好きとか死体が好きとか血が好きとか、ちょっとでも表に出したらそれだけで社会的に破滅するような趣味や性癖も、あるかも知れません。

 いないとは言い切れません。

 で、そういう人はどうやってその趣味や性癖や衝動を抑えているのだろう…。それを想像すると、「いやあ、きっと大変なんだろうな…」と、少しだけ同情したくもなります。

 別に、犯罪をおかしたのを同情してかばおう、というのではありません。

 社会通念上許されないことはあるし、その多くに、僕は納得しています。

 ただ、そういう趣味や性癖や衝動を持ってしまっていること自体に、同情します。

 彼ら(男とは限らないかも知れませんが)は、どんなイメージを日々思い描いて、それを抑制しているのでしょうか。

 どんな葛藤があって、それを昇華しているのでしょうか。

 過ちを犯して、その後社会に戻っていった人たちは、どんな思いでいるのでしょうか。

 ただ知りたいのです。

 そういう宿命を持っている人の実存はどうなっているのか。

 そしてどんな運命の中にいるのか。

 あえて書いておけば、僕はノーマルです。

 まあ普通の成人男子並みにスケベな程度です。ドスケベではあるかも知れません。

 たまに、この衝動は本当に厄介で、トルストイの気持ちも分かるわ~と思うことがあります。

 ノーマルの僕がそう感じるほどですから。

 ですから、アブノーマルの人は、本当に心の底から大変でつらい思いをしているのではないか。

 なにせ、発散のしようがないかも知れないんですから。

 別に、「彼らに打ち明けさせる機会を設けて心のケアをはかっていき、それによって救っていかなければならない」という文脈に持っていくつもりはありません(それが可能なら何よりだと思うけど)。

 ただ観察したいのです。

 彼らはどんな孤独の中にいるんだろう。

 その宿啊がもたらす孤独は、どれほどのものなんだろう。

 一観察者の目線で、それを観察してみたいのです。

 石を投げるのは、それからでもいいかな、と思うのです。

2016年12月25日日曜日

◆槇原敬之をおすすめする ~その葛藤と軌跡~

 槇原敬之が好きで、よく聴きます。

 ご存じの通り、槇原は同性愛者です。

 本人は公言していませんが、大方の人はおおむね察していることです。

 で、それを踏まえて槇原のCDを聴くと、特にアルバム『太陽』以降の作品は、痛々しさを感じるところがあります。

 彼の心の葛藤を、そのままたどっているような気分になるからです。

 槇原は一度逮捕されて、そこから復帰を遂げた前歴もあります。

 またその逮捕された件が、「そうか槇原は同性愛者なのか」と多くの人に気付かせるきっかけになったと思います。

 で、復帰してから最初に出したアルバムが、前述の『太陽』。

 これ以降、彼の作品には、主に以下の2つの感情がこめられるようになりました。

 ひとつは、犯罪をおかしたことについての、(ファンへの?)謝罪と感謝。

 もうひとつは、同性愛者である自分自身は、いかに「愛」を歌えばいいのか…という問いかけと葛藤。

 このふたつは別々ではなく、ごちゃごちゃと混ざり合っています。

 その結果、槇原の作る歌詞の世界は、普通の男女の恋の物語だったかと思えば、いきなり説教臭くなってみたり、突如として人類愛の方向に進んでみたりと、一気にめちゃくちゃになりました。

 正直、僕も、一時期その歌詞からは押しつけがましい宗教臭さのようなものを感じていました。

 それで少し離れていたこともあります。

 有名な「世界に一つだけの花」なんて、そうした文脈でつい聴いてしまうものですから、かえって不気味さを感じてしまったり。

 でも、今は作風も落ち着きましたね。

 上記のような混沌はそのままに、うまく昇華されていったような感があります。

 葛藤をそのまんまとんがった形で「表出」させず、上手な言葉遣いと、柔らかな物語の中でうまく「表現」しているように見えます。

 どの歌の、どういう部分を聴くとそれが感じられるのか…、そこまでは書きません。興味のある方は聴いてみて下さい。

 そして今振り返ってみると、槇原はなんと、「歌」以外では表現をしていないことに気付きます。

 たとえば僕だったら、自分が槇原のような感情や葛藤を抱えたら、まずブログやツイッターで殴り書きをしそうな気がします。

 僕は小説書きなので、本当は(?)小説で表現すればいいのにね…。

 でも槇原は、僕の知る限りでは、そういう「殴り書き」のようなことはしていません。たぶん。

 彼はあくまでも、ぜんぶ「歌っていた」のです。

 これはすごい。

 絶望の暗闇の中でも、槇原は「歌」という表現形式だけは絶対に手放さなかったんですね。

 迷いと葛藤と問いかけの中で、答えが見つからないような暗闇でもがいても、それだけは守り抜いたのでしょう。

 もう一度言いますが、これはすごい。

 今考えてみると、彼の作風が一時期、葛藤の「表出」になっていたのは、それが彼なりの暗中模索だったのでしょう。

 そこで歌われていたのは、彼の感情そのものだった。

 突然感情をぶつけられれば、人は動揺します。

 だから僕も、一度離れてしまったのです。

 実際、今振り返ってみると、彼の作品群は――『太陽』以降は特に顕著に――心の中の戦いの軌跡のように見えます。

 痛々しい戦いの記録です。

 ですから、槇原の歌は、そうした背景を知って、順序通りに聴いていくとより一層興味深く聴けるでしょう。

 もちろん、そんなの気にせず聴いてもいいのですが。

 ただやはり、ニュートラルな感覚で聴いてしまうと、あの一時期の作品群にはぎょっとする人もいると思います。

 だからやっぱり、発売された時系列に沿って聴いてほしい。

 特に、孤独とか、それゆえの葛藤とか…。そういうものを少しでも分かっている人には、おすすめしたい。

 槇原の作品を、時系列に沿ってぜひ聴いてみて下さい。

 一曲でも、うまく心に引っかかるような歌が見つかれば幸いです。